報道関係者各位
2017年7月21日
株式会社シグマクシス
株式会社UEI
シグマクシスとUEI、
AIを活用したドキュメント自動入力プラットフォームサービス
「ディープシグマDPA」を開発、シグマクシスがサービス提供を開始
-ディープラーニングでサービス精度を継続的に向上-
株式会社シグマクシス(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:倉重 英樹、コード番号:6088 東証マザーズ、以下 シグマクシス)と株式会社UEI(本社:東京都文京区、代表取締役社長兼CEO: 清水 亮、以下UEI)は、このたび、UEIのAIを活用したドキュメント自動入力プラットフォームサービス、「ディープシグマDPA (Document Process Automation)」を開発、本日よりシグマクシスが同サービスの提供を開始いたします。なお、ディープシグマDPAは、UEIのディープラーニングと Google Cloud Vision API 、シグマクシス独自開発の辞書および各種RPA (Robotic Process Automation)を組み合わせて提供されるもので、シグマクシスが提供する初のAIプラットフォームサービスとなります。
■ディープシグマDPAの概要
事業運営におけるあらゆる領域のデジタル化が進む一方、「書類」を利用する業務プロセスはいまだ企業内に多く存在し、その効率化へのニーズは急速に高まっております。従来のOCRパッケージは、文字認識において精度が高くなってきているものの、書面レイアウトやデータ項目によっては対応に限界があり、結果として、多くの企業でいまだ人手での入力作業が残っているのが現状です。
シグマクシスは、これらの課題をAIを用いて解決するべく、ドキュメント自動入力の主要ステップである「レイアウト認識」「文字認識」「項目補正」「システム入力」の各ステップにおいて、大手ベンダーソリューション、各種API、ディープラーニングの組み合わせパターンによる精度の検証を行い、もっとも精度が高いと確認された構成でディープシグマDPAを開発いたしました。
ディープシグマDPAは、レイアウト認識にUEIのディープラーニング画像認識モデル、活字文字認識に Google Cloud Platform™ (※)の Google Cloud Vision API 、そして項目補正にシグマクシスが独自で開発した辞書プログラムを採用し、自動入力のRPA機能を組み合わせて構成されており、ドキュメント自動入力プラットフォームサービスとして提供されます。なお、その精度はレイアウト認識、文字認識、項目補正の全てのステップを通じて99%以上という、ほぼ100%に近い精度をマークしており、一般に精度95%にとどまる既存のOCRソリューションを上回るパフォーマンスを実現しております。
ディープシグマDPAは、わずか数百枚のドキュメント画像データで学習が可能なため、様々な書類フォーマットに短期間かつ高精度で対応することができます。また、すでに学習済みの書類フォーマットのモデルを利用する場合は、学習期間なしで即サービスを利用できます。さらにユーザーが増えるに従いサービスの精度があがるという、AIを活用したプラットフォームならではの特徴を備えております。
なお、同じ書類フォーマットを利用する場合も、ユーザーはディープシグマDPAの提供するディープラーニングのモデルのみを共有するため、各社データの機密性は担保されます。
シグマクシスは、これまでも顧客企業に対し、様々なデータおよびプラットフォーマーとの連携のもと、ビッグデータ、AIを活用したコンサルティングを行ってまいりました。保険業界に対するマーケティング施策立案・実行支援、不動産業界に対する営業活動支援、製造業に対する生産ライン歩留まり改善といった多様な領域において、AI活用の実績を積み重ねております。今後も、様々なテクノロジーパートナーとの協業を拡げ、幅広くサービスを提供すると同時に、シグマクシスのノウハウやスキルをプラットフォームで提供するサービスのメニューも拡充し、企業のデジタル化を通じた競争力向上を支援してまいります。
■ディープシグマDPAの特徴
- レイアウト認識、文字認識、項目補正、全ステップを通じて99%以上という高い精度
- 高い認識精度により、入力作業の完全自動化を実現
- 新たな書類フォーマットについては、数百枚の学習データで対応可能
- 学習済みの書類フォーマットのモデルを利用する場合は、学習データなしで利用開始が可能
- 利用者の増加に伴って精度がさらに向上
- モデル共有により、ユーザー企業のデータの機密性を担保
(※) Google Cloud Platform は、Google Inc. の登録商標または商標です。