
商社A社 様
商社A社様の、物流ネットワーク最適化プロジェクトの構想策定および実行を、シグマクシスが支援いたしました。
A社様では、グループ関係会社がそれぞれ個別に物流を手配することによる、物流コスト増大と非効率な輸配送が課題となっていました。さらには少子高齢化に伴うドライバー不足、物流コスト高騰、サプライチェーンの複雑化等により、現状の個別最適オペレーションでは、将来的にモノが運べなくなるリスクも抱え、グループ全体での物流網の最適化が急務でした。
シグマクシスは、A社様グループ内の物流需要を集約して物流会社への一括手配を実現することで全体最適を図る構想を策定、その実現方法として統合管理機能を担うジョイントベンチャー(JV)の設立を、ご提案しました。シグマクシスが持つネットワークの中から物流業務のパートナーとして実績・実力のある4PL(*)事業者をお繋ぎし、概念実証(PoC)を経て、A社様とのJVの設立へと至りました。当JVはA社様の物流需要を集約し統合管理することで物流業務の効率化を図ると共に、物流のデジタル化も推進しています。さらには、統合された物流基盤を活用して他社へ販売する物流サービス化も図っています。A社様は、自社内に物流知見を蓄積し、企業間での共同物流の拡大による物流業界の課題を解決するとともに、新たな収益源の確立と市場競争力の向上を目指しています。
*4PL:企業のサプライチェーン全体を統合的に管理・最適化するロジスティクスの形態。物流の実務を行うのではなく、戦略設計や管理を担い、3PL(Third-Party Logistics)を含む物流プロバイダーを統括する役割 を果たします。

関連リンク
物流ネットワーク全体の最適化