商船三井グループ 仕組船会社 会計業務・システムの標準化:SAP S/4HANA® Cloud Public Editionの導入

株式会社商船三井 様
商船三井システムズ株式会社 様

商船三井グループ様は、グループ経営計画「MITSUI OCEAN 2035」の実現に向け、事業ポートフォリオ変革の推進力としての「徹底的なデジタル化」と「業務・組織の最適化」に取り組まれています。その一環として、商船三井グループ様の仕組船会社の会計業務およびシステムの標準化プロジェクトを商船三井システムズ株式会社様が手掛け、シグマクシスが支援いたしました。

本プロジェクトでは、商船三井グループ 仕組船会社約250社に、SaaS型ERPである「SAP S/4HANA® Cloud Public Edition」を導入。会計業務領域を対象とし、ERPの標準機能に業務を合わせる「Fit to Standard」を徹底するアプローチで、アドオンなしでの標準化を行い、 7カ月という短期間および計画通りの費用での導入を完遂いたしました。

標準化においては、当領域の豊富な経験を持つコンサルタントがSAP Activate Methodologyの知見や海運会社の業務知見を発揮し、実機に触れるワークショップを通じて標準プロセスの理解を促進し、業務現場におけるチェンジ・マネジメントに貢献しました。また、ERPに適合しない追加要件は、外部システムとのインターフェースを開発することで、不要なカスタマイズを行わない「クリーンコア」を実現。SaaS側での最新機能の自動バージョンアップや運用・保守コスト削減など、SaaS活用のメリットを最大限に活用できるシステム環境の構築にも貢献しました。

本プロジェクトは「SAP S/4HANA® Cloud Public Edition」を提供するSAPジャパンからも高く評価され、同社が主催する年間表彰「SAP AWARD OF EXCELLENCE 2025」において、「プロジェクト・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)」を受賞しました。当社は今後も、日本企業の価値創造を加速する基盤づくりとしての、SAP S/4HANAⓇ Cloud Public Editionの導入を推進してまいります。