INTERVIEW
01

学ぶだけではスキルにならない
初プロジェクトは
「お作法の実践」からやり直し

新卒研修修了後の2012年8月、鬼本がアサインされたのは、メディア業界のお客様に向けたプロジェクト。同社基幹システムに必要な機能を拡張して、20社以上のグループ企業に導入するというものでした。シグマクシスは、プロジェクト全体を管理・遂行するPMO(プログラム&プロジェクト・マネジメント・オフィス)と、新システムの導入支援。お客様の業務要件をシステム設計に反映させ、テストやトレーニングを通じて業務現場に新システムを定着させる役割を担いました。鬼本は会計チームの導入支援に従事。後半にはチームリーダーを務め、プロジェクト推進に貢献しました。

とはいえアサインされて半年間は、プロジェクトリーダー(以下PL)のもとで、ひたすら修行。プロジェクトでのお作法、たとえば議事録作成や打ちあわせの設定、その都度交わされるお客様とのコミュニケーションといったビジネスの基本を実践から習得。「新卒エントリートレーニングで学んだこととはいえ、現場でそのまま使えるものではありません。相手や状況を見て応用してこそのスキルだということを理解したのが、この頃です」。

失敗もあり、PLから厳しく指導を受けることも日常茶飯事。「後から聞いたことですが、当時の私は『ロボットみたいな新人』だったそうです(笑)。指示を受けたことは一通りこなすけれど、それを越えるチャレンジはしない。失敗そのものよりも、コンサルタントとしての姿勢が問題だったのだと、今では解ります」。

INTERVIEW
02

地道な仕事の積み重ねで
キャッチアップ
「バリューを出せた実感」が
原動力に

そんなロボット新人に転機が到来。会計チームメンバーとして「新システムではどのように業務を実行するのか」を、お客様に説明する役割を担うことになったのです。システムと業務のギャップを洗い出すことが最初のミッション。しかしお客様のシステムも業務も、知識がまだ少なかった鬼本にとっては、チームリーダー、先輩社員におんぶにだっこの状態からのスタートでした。

「最初は本当に何もできませんでした。それでも、どんな画面でどんな項目を入力するのか、その後はどんな処理が流れるのかなど、操作ステップごとのポイントを整理していくうちに、導入するシステムの構造が分かってきました。膨大な量のドキュメントを一つ一つ作って行くという、地道な作業でしたが、お客様の業務、システムの知識が着々と積み上がり、お客様との会話が成り立つようになりました」。最初からわかったような顔をして話をしても伝わらない。一つひとつの詳細を自分の頭と体で理解して初めてお客様との会話のスタートラインに立てるのだ、と実感した鬼本は、着々と業務への理解を深め、課題の定義や解決策の提案もきるようになっていきます。

その後のシステム全体テストやトレーニングでも、再びシナリオを作成しては、お客様に説明。自然とお客様視点で課題を捉えられるようになり、お客様の代弁者としてシステム開発チームと協力関係を築き、仕様を調整していくなど、立ち回り方にも変化が現れました。「お客様の役に立っている」「バリューを出せている」という手ごたえが、相手の期待をさらに越えるアウトプットを生み出す原動力になっていったのです。

INTERVIEW
03

プロジェクトは机上の
ロジックだけでは進まない
お客様から学んだ視座・視点

こうして着実にお客様の信頼を獲得した鬼本。プロジェクトが一区切りした後に、「鬼本さんには、まだ残って頂きたい」との声もいただきました。「これが、『コンサルタントのやりがい』ってやつだな、という思いでした。嬉しかったです」。

今でも多くのお客様とのお付き合いは続き、定期的に食事会などで親交を温めます。「複数の企業を担当し、また部長クラスの方とも仕事をご一緒させて頂く機会もあり、貴重な体験でした。大学時代には想像もしなかったようなネットワークが一気に広がりました」。立場も経験も異なるお客様とのお付き合いは、自らの視座や視点も変えるもの。部長クラスのお客様の目線を通じて、机上のロジックだけでは通用しない世界にも直面しました。「私たちには普段見えないその会社ならではの仕事の進め方や企業風土もある。杓子定規に理屈だけを通すのではなく、相手の立場と状況を汲み取ったコミュニケーションが必要だと解りました」。

2014年10月からは会計チームのリーダー(TL)として、チーム全体を牽引する立場に。役割が増えた分、チームメンバーの進捗に目配りしながら先を見通す、時にはリフレッシュも入れてメリハリをつけるなど、やみくもに仕事に時間を費やしていた新人の頃とは時間の使い方も変わりました。

こうして3年目にして圧倒的な安定感を身に着けた鬼本は、プロジェクトメンバーの中核をなす存在になったのでした。

INTERVIEW
04

コンサルタントとしての
軸を作りたい
だからこそ現場にこだわる

あらためてこの3年半を振り返って思うことは、コンサルタントとしての“ものさし”を作ったということ。「何もできなかった自分が、滑ったり転んだりしながらもコンサルタントとしての基盤を作った経験ですから、5年後、10年後にも、きっと立ち戻ることがあると思います」。そして、この“ものさし”完成に欠かせなかったのが、PLの西山和宏(プリンシパル)の存在。「超えたいけれど超えられない大先輩です。お客様の目線ですべてを考え、必ずやりきる、お客様の専属パートナーとしての意識の高さと実行力から多くを学びました」。

そんな先輩の背中を見つめながら、自らに課したテーマは自分の軸を作ること。「例えばシステム開発など、自分の得意領域を増やして行きたい。そのためには各領域の現場にどっぷり浸かって徹底的に学び取り、自分の言葉で語れるレベルまでは追求したいと考えています」。個としてお客様に役立つコンサルタントを目指すからこそ、本質を極めたい。だからこそ、泥臭く“現場”に浸かることに拘ります。

そんな鬼本を待っていた“次なる現場”は、不動産業界のお客様に対する業務改善プロジェクト。「前プロジェクトとテーマは異なれど、お客様の困っていること理解し、あるべき姿を描き、検証し、要件として定義するという本質的なステップは同じ。粘り強くお客様の声を聞き、ともに解を作った経験は、どんなプロジェクトでも生きると実感しています」と、プロジェクトを牽引する一人として、そして新たなる能力を磨くべく、邁進しています。

INTERVIEW
05

学生の皆さんへのメッセージ

実は就職活動の際には、「〇〇になりたいから」という将来的なビジョンを掲げていたわけではありません。今もそれは変わらないですね。まずは業務や業界の知識を増やすなど、とにかく自分を成長させることに集中しています。この先ある程度個として立てるようになれば、進む道の選択肢も増えるはず。大きな夢を持つのももちろん素晴らしいけれど、激化する世の中を時々見まわし、テーマを選んでチャレンジしながら成長を続けて行く、というのもありではないかと。その点では広い視野と知識に触れる機会があるコンサルティング会社を選んだのは正解でした。中でも様々な能力を持った面白い人財が多かったのがシグマクシス。ネットワークも資本もあって、でも身軽にチャレンジもできる。いいバランスの環境だと思います。

Profile

鬼本 真一郎
P2シェルパ 
アシスタントマネージャー

2011年3月、筑波大学大学院システム情報工学研究科卒業、2012年4月、シグマクシスに入社。学生時代はリスク工学を専攻し、独立行政法人国立環境研究所で のアルバイトを通じて自らの研究テーマである「類似データに対する構造モデルの非対称性に関する研究」を掘り下げる傍ら、硬式テニスにも打ち込む。プロ ジェクトマネジメント、ベンダーマネジメント、ステークホルダーマネジメントを中心としたプロジェクト推進力でお客様を支援する。

(2016年1月取材/2018年7月 マネージャーに昇格)