デジタル時代において、企業のCIOは、IT活用により経営価値を訴求していくという命題を抱えています。特に、人財、技術、データ、資金といったITリソースのマネジメントやリスクコントロールは、事業環境の変化を先読みしながら常に更新していくことが求められ、IT戦略の柔軟性や迅速な実行力がその鍵となります。
シグマクシスは、こうしたCIOの取り組むべき「CIOアジェンダ」 を7つの領域として整理し、各領域での課題解決に加え高度化を支援する「Co-CIOサービス」の提供を通じて、企業のIT部門の価値向上に貢献しています。
シグマクシスが定義するCIOアジェンダ(7つの領域)

CIOが課題解決や高度化に取り組む際、単一領域をスコープとして個別のアプローチを取っていくケースが多くみられます。一方で、変化の激しい事業環境では取り組みの優先順位は流動的で、スコープを絞ったアプローチでは変化への迅速な対応が難しくなります。
「Co-CIOサービス」では最初にスコープを決め切ることはありません。CIOと定期的にコミュニケーションを取ることで、その企業がその時優先すべきアジェンダが何であるのか、見直しをかけながら柔軟かつ包括的な変革の推進を支援いたします。
その幅広さゆえ、それぞれの領域での課題解決や高度化の実現イメージが湧きにくいというお声もいただいております。そこで「Co-CIOサービス」では、規模別に3段階の支援タイプをご用意しました。例えば小規模の伴走支援でスタートいただき、効果を体感・ご評価いただいたうえで支援規模の拡大を選択いただくことも可能です。


「Co-CIOサービス」をご活用いただいているお客様の事例をご紹介いたします。

「Co-CIOサービス」によるIT組織体制改革・業務改善の支援
SOMPOダイレクト損害保険株式会社 様
SOMPOダイレクト損害保険株式会社様(以下、SOMPOダイレクト様)のIT組織体制改革・業務改善を、シグマクシスが「Co-CIOサービス」を通じ支援しております。
SOMPOダイレクト様は、「デジタルで保険を体験することが当たり前の世界を作り、お客さまの豊かな人生の実現をサポートし続ける存在」となることをミッションに掲げ、ダイレクト型自動車保険において業界トップレベルの成長を続けています。そうした中、ITの活用は年々重要度が増しており、ビジネスのさらなる成長に向けたIT投資の最適化や、IT部門の組織・人財の改革が急務となっていました。
そこでシグマクシスは同社IT部門に向け、IT戦略策定、IT組織変革、IT投資最適化などの全領域を包括的に支援する「Co-CIOサービス」を提案し、IT戦略の構想策定段階から実行までの支援を開始。2023年12月には、新たなIT戦略の基本構想が打ち出され、IT部門内の改革が始まりました。本改革では、IT戦略を着実に実行するべく、IT投資・コストのありかたの見直しや最適化を図るとともに、IT部門の体制を一新。組織のミッションをあらためて定義し、IT部門がどのように経営に貢献すべきかを明確化しました。さらには、IT企画部門が本来の任務である企画業務に集中できるよう、高負荷となっていた管理業務を特定し軽減を図るなどの業務改善に、早期に着手しました。本改革を通じて、同社執行役員 システムサービス部長は「当社のIT人財がより積極的・自律的に活動するようになったことで、生産性の向上に加え、業績に資する IT企画等の高付加価値業務への取り組みが加速している」とコメントされています。
シグマクシスは引き続き、SOMPOダイレクト様 IT部門のシェルパとして、様々な取り組みに伴走してまいります。
「Co-CIOサービス」をご活用される目的として最も多いのは、CIOを支える社内人財の補強です。
例えば、下記のような課題をお抱えのCIOをご支援させていただいています。
- 新任のCIOとして迅速な成果実現を期待されているが、社内ネットワークに限りがあり、信頼できる人財を確保できない。
- 「運営」から「改革」「成長へ投資」へ舵を切り、IT部門の社内プレゼンス向上を図りたいが、戦略・企画立案できる人財が不足している。
- 事業特性上ビジネスとITの関係性が強く、経営層からの期待も高いため、人財変革を図りたい。
シグマクシスでは、CIOアジェンダの各領域での取り組みについて理解を深めるためのセミナーや、企業の現状や課題感等の実態を把握するためのアンケート調査を行っております。
下記より、アンケート調査結果レポートに加えて、セミナーの講演動画・配布資料のご参照をいただけます。ぜひご一読ください。
近年、DX推進の重要性の高まりと共にIT人財需要が増加し、各社のキャリア採用等によるIT人財確保は難化しています。また、既存IT人財の育成はというと、社内外研修やeラーニング、資格取得支援等を各社導入しているものの、実際に現場で即戦力となるIT人財への成長にはなかなか繋っていません。一方で、DX推進の有力なアプローチである市民開発の導入によりIT部門に求められるケイパビリティは刻々と変化しており、人財面での課題解決は企業のIT部門の急務となっています。
こうした背景をふまえシグマクシスは、「IT人財確保」「IT人財育成」「市民開発の導入」といったテーマに関するアンケート調査を、企業のIT部門向けに実施し、その取組み状況や課題感を明らかにしました。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。
近年のSaaSの普及により、非競争領域の業務ではシステムのカスタマイズや独自開発は極力行わず、Fit to Standardによりコストを抑えた運営が主流となりつつあります。一方、競争領域では、マイクロサービスに代表されるモダンアーキテクチャーが普及し始めており、柔軟性、拡張性、効率性を高めたシステム構築による事業環境へのアジリティやレジリエンスを高める方向性へとシフトしつつあります。
こうした背景をふまえシグマクシスは、Fit to Standardやモダンアーキテクチャーに関するアンケート調査を実施し、企業における導入・検討状況や、導入の際の課題や対応策、組織に必要となる機能を明らかにしました。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。
デジタル時代において、IT活用による経営価値向上の実現には、ITリソースの適切なマネジメントが不可欠です。シグマクシスは、人財、技術、データ、資金といったITリソースのうち、「資金」のマネジメントにあたる、IT予算管理とIT投資事前評価についてのアンケート調査を実施し、IT投資・コスト管理に関する現状と、多くの企業が抱える課題感を明らかにしました。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。
2023年01月にApptio株式会社と共同開催しましたオンラインセミナー「DX時代におけるCIOの視点 IT投資・コストマネジメント高度化への道筋とヒント」の講演動画を公開しています。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。

ディレクター
総合系コンサルティングファームに 新卒入社後、リース、商社、印刷等、様々な業界の事業戦略策定、DX・IT戦略策定、及び実行支援に携わる。その後、会計系コンサルティングファームを経て、2016年に HRテック企業に入社。経営企画部長として、M&Aやベンチャー投資を含む新規事業開発、広報をリードし、JASDAQから東証1部への市場変更に貢献。2019年7月、シグマクシス入社。CIOサポートチームのリーダーとして、IT戦略策定及び実行支援、ITガバナンス構築に従事。

プリンシパル
大手SIerに新卒入社後、商社・製造・流通のシステム企画・設計・開発に従事。コンサルタントに転身後は流通、製造、銀行、 IT業界等の経営戦略、中計、新規事業開発、業務改革等を支援。2017年に人材サービス会社に入社。経営企画室長として、経営企画室立上、中計立案・ローリング、経営管理、新サービス開発、アライアンス、複数部門(情シス等)の再建、全社コスト削減等に従事。2020年中計を達成。2022年4月にシグマクシス入社。商社のお客様を中心にIT組織・人財、IT投資コスト・マネジメントの企画、実行支援を推進。

プリンシパル
早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2015年4月に新卒入社し、総合商社向けの新規事業立ち上げ準備プロジェクトに参画。その後は、製造、製薬などの業界に向けた経営管理高度化や運輸・通信など様々な業界の事業戦略策定、業務改革を支援。2021年よりCIOサポートとして、商社・保険業界などでのIT戦略策定、ITリソースマネジメント企画・実行支援、ITガバナンス構築・運用支援を推進。