あらゆる仕事は「プロジェクト」になる

デジタルテクノロジーの進化は、企業の新たな価値創造の機会をもたらすと同時に、経営課題をより複雑にしています。多くの企業がデジタルを活用したイノベーションを志向しながらも、既存事業の規模の拡大と効率化も推進しなければなりません。

 

また、近い将来、AIやロボットが人間の仕事の多くを代替するようになると言われる今、デジタルを活用するからできる事だけではなく、人間にしかできない創造性に関わる領域の価値をいかに高めるか、ということも大きなテーマです。

 

この難易度の高い経営環境で競争力を生み出すためには、まず、日本企業になじみ深い「ピラミッド型」「組織縦割型」「自前主義」の仕事の仕方を、社内外の多様な能力を組み合わせてゴールに向かって活動する「プロジェクト型」に変えていく必要があります。
適材適所な役割分担、柔軟性、そしてスピードが成功の鍵となるからです。

「プロジェクト」の形は多種多様

事業運営における「プロジェクト」のタイプは、一様ではありません。特に、イノベーション創発型のプロジェクトと事業の効率性と規模を拡大するプロジェクトでは、その進め方はそれぞれ異なります。

 

たとえばシステム構築をとってみても、AIやデータ、IoT、クラウドといった新たなデジタルデクノロジーを活用するプロジェクトは、トライアンドエラーアプローチを採用しますが、事業基盤を支える基幹システムの導入や更新のようなプロジェクトでは、ウォーターフォールアプローチが適しています。

 

しかし企業はこれらを並行してマネジメントし、競争力につなげていかなければなりません。

「プログラムマネジメント」が企業経営における重要なテーマ

このように、社内外をまたがる様々なタイプのプロジェクトを複数並行で動かしながら、企業価値の向上を目指していくことそのものが、今後の企業経営における大きなテーマになると私たちは考えています。複数のプロジェクトの集合体を「プログラム」そして、それを指揮して成果を出す活動を、私たちは「プログラムマネジメント」と呼んでいます。

 

「縦割り」、「自前主義」から離れて、社内外をまたがるプロジェクトで企業が動く時、経営者が自社が取り組むべき「プログラム」をもち、それを実現するための活動を各種プロジェクトに展開して実行している、というのが本来の姿です。そういう意味では、企業の経営層が「プログラムマネージャー」である、とも言えます。

「プログラムマネージャー」としての経営者を強力に支援

一方、経営者に求められる知識の幅は広がり続けています。しかし、デジタルの知識、新規事業開発の経験、システム構築のノウハウ、業務プロセスの知見、高まるセキュリティリスクへの対応、多様化するビジネスモデルへの感度などなど、すべてを一人で網羅するのは不可能です。

 

シグマクシスは、幅広い領域におけるプロジェクトおよびプログラムマネジメントの豊富な経験を備えております。

 

シニアクラスのプロフェッショナルが、社内外に拡がる多様な能力を組み合わせて、ビジネス、テクノロジー、イノベーションといった様々なテーマにおいて、企業の経営者のプログラムマネジメントを強力にサポートいたします。

当領域のプロフェッショナル

大賀 憲

常務執行役員

専門商社、外資系コンサルティングファームを経て現在に至る。製造業・流通業、アミューズメント、総合商社などへの コンサルティングに従事。グループ経営、経営管理、リスク管理などの策定から業務改革、大規模システムのインプリメンテーションまで、一貫したサービス提供を得意とする。「変革実現コンサルタント」が信条。