不安定で不確実、未来予測が困難で複雑な時代と言われる中、企業における人財の重要性はますます高くなっています。

 

画一的な処理業務はAIやロボットに取って代わられ、社員には、顧客が個々に抱える課題をスピーディーかつ的確に解くことが求められます。そのためには個々人が自律的に考え、能動的に動き、社内外の情報や知見をアグリゲートして価値を創出する必要があります。

 

人財マネジメントの考え方にも、限られた人財をいかに最適化するかという管理的発想から、無限に価値を生み出す人財をいかに最大化するかという投資的活用的発想への転換が求められています。

プロフェッショナル人財の開発

継続して価値を生み出す人的資産を、私たちは「プロフェッショナル人財」と定義します。

 

プロフェッショナル人財とは、優れたナレッジや独自のスキルをもち、課題解決のために自律的に考え行動する人財のことです。彼らのパフォーマンスを最大化する環境は、制度で規定されたものではありません。多様な能力を持つ人財がコラボレーションにより価値を創出し、自らの成長を続け、実感できる学習の仕組みが整っている環境です。

プロフェッショナル人財開発に必要な3つの側面

シグマクシスでは、下記の3つの視点でプロフェッショナル人財マネジメントソリューションを、ラインナップしています。

 

  1. 自らの能力を高める「制度・オペレーション」
  2. プロフェッショナルを開発する「人財・キャリア開発」
  3. プロフェッショナル人財のパフォーマンスを最大化する「組織・文化」


お客様ごとの変革課題に合わせてソリューションを選択し、統合的なプログラムアプローチを行うことで“プロフェッショナル人財マネジメント”の実現をご支援いたします。

1.自らの能力を高める「制度・オペレーション」

プロフェッショナル人財の開発には、人事制度をはじめとした“経営インフラ”の整備が不可欠です。経営戦略・業務特性等を踏まえた多面的アプローチにより、経営インフラ全般の構築をご支援いたします。

 

人事戦略策定
本来、人事施策は経営戦略と密接に連動すべきものです。目指す経営を実現する人財戦略・マネジメント構想を策定します。

 

能力可視化
組織に必要な能力を定義し、現状を可視化したうえで目指すべき状態を実現する施策を設計・導入します。

 

等級・評価・報酬制度構築
人事インフラの根幹は等級制度、等級制度に連動する評価・報酬制度です。経営・人事戦略と合致した最適な制度を構築します。

 

人事業務改革
経営効率の最大化を目指した「全体最適」を実現する業務再構築を実施します。

 

Business Process Outsourcing/Shared Service Centerの設計・導入
戦略的視点で人事業務のコア・ノンコアを明確化し、コア業務への集中と適切なコスト削減を実現する体制を構築します。

 

人事システム導入
業務効率化に加え、人財の配置、活用、育成に最適な情報管理を実現する人事システムの構想策定から導入支援までを実施します。

2.プロフェッショナルを開発する「人財・キャリア開発」

プロフェッショナル人財マネジメントのPDCAサイクルを適切に運用するには、人事制度と人財開発・キャリア開発との有機的な連動が必要です。評価や格付けの考え方とも整合性をとり、パフォーマンスを最大化する施策を立案・実施いたします。

 

Career Development Program構築
目指すべきキャリアモデルやキャリアパスを体系化します。これにより、効果的な能力・スキル開発の適切な配置、成長に対する動機づけを実現します。

 

サクセッションプラン設計
組織のキーポジションに配置する幹部人財の将来需要を予測し、適切な候補者を継続供給する体系的な施策を導入します。

 

リーダーシップ開発
次世代リーダーも含め現場のリーダーシップを強化することで、幅広い層のリーダー人財を育成。組織の自律性を高めます。

 

グローバル人財開発
グローバル人財の要件を明確化し、育成体系の構築からトレーニング企画まで、総合的な施策を導入します。

3.プロフェッショナル人財のパフォーマンスを最大化する「組織・文化」

ワークスタイルや組織の在り方といった“場”(=環境)への総合的なアプローチにより、個々人の自律性を高める意識改革や行動変容を促進し、組織力全体の底上げを図ります。

 

ワークスタイル変革
働く環境や働き方を変えることで、コスト削減とともに人財のパフォーマンスを最大化するワーク・プラットフォームを実現します。

 

チェンジマネジメント導入
変革に対する抵抗感を軽減し、社員の当事者意識を醸成。全社としてのコミットメントレベルを高め、確実な変革推進を実現する総合的な施策を導入します。

 

ナレッジマネジメント導入
個人の暗黙知を、組織による形式知に変換することで、組織全体のパフォーマンスを向上する仕組みを導入します。

 

ダイバーシティマネジメント導入
属性ではなく能力の多様性に着目し、異質な発想や価値観をイノベーションに転換する組織変革を支援します。

 

プロジェクト型業務導入
組織横断的なプロジェクト型業務をより効果的に実行する、プロジェクト管理手法やPMO機能等コンサルティング会社のノウハウを導入します。

 

組織構造設計
企業の経営戦略、成長ステージ、外部環境や内部環境といった個社状況を考慮したうえで、適切な組織構造を構築します。

当領域のプロフェッショナル

有我 篤行

ディレクター

総合商社財務部門、外資系コンサルティングファームを経て現在に至る。流通、医薬、電機、自動車、通信関連企業へのコンサルティングに従事。新規事業戦略策定、シナリオプランニング、経営管理制度の再構築、財務経理部門の業務プロセス改革を得意とする。