株式会社インテック 様
ソフトウェア開発からネットワークサービス、システム保守運用までを含めたトータルサービスを提供する株式会社インテック様は、生成AIを活用した先進的な既存システムの分析方法論を策定し、クライアントプロジェクトにおけるシステム保守サービスの高度化に取り組まれています。シグマクシスは、生成AIの知見とシステムインテグレーションの専門知識をもとに、2024年8月から本取り組みに伴走しています。
同社のシステム保守サービスは、クライアント企業が持つ基幹システムの安定稼働を前提としながら、事業変化に合わせた改修を継続する、難易度の高い業務です。担当者には、対象システムの仕様や設計の理解に加え、エンドユーザーの業務把握や改善提案に至るまで、広範なスキルが要求されます。サービス提供期間が10年を超えるケースも多い中で、人材を育成しながら高品質なサービス提供を維持することは容易ではありません。そこでインテック様は、生成AI技術を用いた業務改革に踏み出されました。
シグマクシスは本取り組みにおいて、生成AI技術の最新情報や動向、実務に応用するうえでのポイントを提供するとともに、保守現場の調査や問題意識を持つ担当者へのヒアリングなどを通じて現状を分析。そのうえで、同社の課題解決に最適な方法論の設計、生成AI技術の組み込み、複数にわたる実プロジェクトへの適用を牽引しました。
同方法論は、生成AI技術の高い認識能力や推定能力を応用し、プロジェクトに蓄積された多様な情報資産からエンドユーザーの業務プロセスについて仮説を立てるとともに、担当者同士のワークショップを通じてシステムの内部構造と状態を明らかにします。これにより、保守業務に必要な情報が体系化され、システム改修時の影響調査・分析負荷が軽減されます。また、エンドユーザーとシステムの両観点から討議やアウトプットを行うことで、各担当者が持つ幅広い暗黙知を引き出し、チーム全体のスキルと視座を高めることができます。
インテック様は同方法論を論文としてまとめるとともに、2025年9月に開催された「品質国際会議 ’25」での講演にて発表を行いました。シグマクシスは論文の執筆や講演にも参画し、同社の品質マネジメントと先進的なAI活用におけるブランディングにも貢献しました。引き続き、同方法論の全社展開によるサービスの高度化に向けたチャレンジに伴走してまいります。
関連リンク
株式会社インテック様ウェブサイト:「品質国際会議(ICQ)2025」に参加しました