INTERVIEW
01

学内に収まらない活動を通じて
将来像を探った学生時代

名古屋出身の中薗が進学したのは京都大学経済学部。好きだった数学の知識を生かして為替や貿易収支の分析を行う「国際金融ゼミ」に所属するかたわら、「経営・政策勉強会」なるサークルにも所属した。「お堅いサークル名ですよね。けっこう真面目に、政策やビジネスモデルについて考える人の集団でした。私はそこにいる優秀な同期や先輩との関わりに目を向けていました」。もともと社会への取り組みに興味があり、大学内に収まらず多様な分野の人との議論を重ねながら、ビジネスプランコンテストなどのコンペにもチャレンジした。その積み重ねの中で、プロジェクトワークを通じて社会に役立つアウトプットを創りだすことの魅力に目覚めていく。

3年生になると、視線は国内から海外へ。半年間にわたる交換留学プログラムを活用してドイツへと渡った。「海外で働くことも視野に入れての選択でした。行ってみたら日本と環境が違いすぎて、色々な意味で価値観が動かされました。」と話す。「ドイツでは新卒一括採用ではなくインターンを経て価値観の合う会社に就職することを知りました。一度社会に出てから大学に戻ってくる人も多く、画一的な『正解』のキャリアがありません。『受験をして大企業に行けば幸せ』という価値観を少なからず持っていた私にとっては、印象的なことでした。また家族のつながりが強く『自宅で家族とゆっくり過ごす時間が、人生で一番大事』と語る人々と過ごしたことは、どう働きたいかというよりも、どう生きたいのかを考えるきっかけになったと思います」。

あれこれ考えているよりも、実際に関わってみる、やってみるという中薗の行動力は、自らの視野を大きく広げるだけでなく、キャリア像をより具体的なものに変えた。就職活動を迎える頃には「様々な価値観を受け入れ合える環境で働きたい」「社会全体を変えるというよりも、社会に生きる人々を幸せにする仕事に関わりたい」「会社や所属組織に縛られるのではなく、個人としてできることを増やしたい」「目的と期間が明確な『プロジェクト』単位での働き方をしたい」と、明確な想いが固まっていた。

INTERVIEW
02

必死に手と頭を動かし続けた
ファーストプロジェクト

シグマクシスには、2015年4月に新卒6期生として入社。インターン時代に感じたオープン&フラットなカルチャーに加え、コンサルタント一人ひとりが独自の想いを持って仕事に取り組む姿勢にも、刺激を受けた。「ここで働く人々が誰を見て仕事をしているのかが、ハッキリ伝わって来ました。社会のため、会社のためという漠然としたものではなく、自分のお客様=幸せにしたい人は誰なのかを常に意識し、その人の想いを自分ごとにして突き進む力強さを感じていました」。

新卒研修を経て初めて配属されたのは、大手自動車メーカーの大規模業務・システム改革のプログラムマネジメントオフィス(PMO)。プロジェクトの立ち上がり時期で雑務も多かったが、まずは与えられる作業をひたすらこなす日々を送った。「プロジェクトの具体化とともにメンバーが増えていくのですが、お客様もシグマクシスもハイクラスな人財ばかり。難度が上がってかみ合わないこともありましたが『食らいついていこう』という思いで、必死に手と頭を動かし続けていました」。あっという間に1年が過ぎると、後輩となる新卒社員がチームに配属された。担当していた膨大な仕事を少しでも引き継げると思いきや、別の壁に突き当たる。「後輩ができるということは、彼が作った資料にも責任を持つということ。レビューや説明に多くの時間が必要で、自分のタスクを進められないという事態に陥りました」。そもそも後輩への教え方も手探りだったことから、かなりのオーバーフロー状態に。どうにか難局を乗り切り、お客様からの評価をいただいたものの、本人としてはいくつもの課題が残るプロジェクトだった。

INTERVIEW
03

新人50人を育てる
新卒研修で得たもの

「特に痛感したのは、人財を生かすことの難しさでした。コンサルティングはチームワークが基本ですから、人のモチベーションや能力をいかに引き上げられるかが要になる。強く意識していこうと肝に銘じるとともに、人財をテーマとした仕事に関わりたい、と希望も出しました」。その想いが通じ、入社3年目には新卒研修に参画することに。シグマクシスの新卒研修は、入社後3か月間にわたる集合研修を実施し、ビジネスマンとしての基本動作にはじまり基本的なソフトウェアを使ったプレゼンテーションスキル研修、プログラミング研修、模擬プロジェクトなど、幅広く実践的なプログラムが展開される。中薗に期待されたのは、研修企画、設計、スケジューリングとその実行。インストラクターとして教壇にも立った。「予想していたものの、つい最近まで学生だった新人約50人を引き受けて、『コンサルタント』と呼べる人財へと導いていく責任は、やはり重かったです。『成長するってどういうことなのだろう』と自問自答しながら、新人たちのアウトプットをレビューする日々でした」。

それでも、一日の半分以上を一緒に過ごしていく中で、気づいたことがあった。「50人がそれぞれ異なる、考え方、感じ方、価値観を持ち、それはひとつとして同じものはありません。一見しては掴めませんが、じっくり付き合うと少しずつ見えてくる。さらには相手を尊重し敬意をもって接することで、相手の個性や強みを知ることができることを知りました」。そして知れば知るほど、はやく仲間として一緒に仕事をしたいという気持ちが大きくなって行った中薗。集合研修が終了した際には、自身の想いも込めた言葉とともに、一人ひとりを部門OJTに送り出した。新卒だけでなく自らの内面の成長を実感し、達成感に包まれた瞬間だった。

INTERVIEW
04

お客様と二人三脚で
業務を変革する実感を味わう

2017年7月から約1年にわたった情報・通信企業の業務改革プロジェクトに、初期メンバーとしてアサインされた。「人財に関わる仕事に加え、業務改革もチャレンジしたい仕事の一つでした。私は2人をメンバーに持つチームリーダー、お相手は『コンサルタントと仕事をするのは初めて』というお客様。人財の強みを引き出しながらチームワークをするという、新卒研修での学びが活かされる時が早速到来したわけです」。

構想策定から始まる当プロジェクトでは、現状業務をインタビューして可視化し、課題を洗い出して施策アイデアを出し、実務への展開も一緒に行った。「お客様のことを知り尽くし、お客様の立場で考えながら、自分のことも知っていただけたと思います。何よりお客様と二人三脚で業務を変革している実感があった。この喜びは、コンサルタントならではのものだな、と噛み締めました」。

とはいえ、まだまだ自らに満足はしない中薗。「性格上、チームメンバーに仕事を任せきることが、まだできていません。思い切って相手を信頼して任せた上でマネージできるレベルに、自分を引き上げたい。そのためには、普段から仲間とのコミュニケーションを積極的に取り、本音で意見を出し合える関係性を維持しておくこと、そして何かあった時の心づもりをしていくことが大事なのだな、と教訓を得ました」。

INTERVIEW
05

自分の言葉に責任を持ち、
やり切ること

仲間とのコミュニケーションという点では、社内の様々な活動に場に顔を出してもいる。所属部門メンバー70名が参加する沖縄合宿の幹事を務めたり、毎年ラスベガスで開催される電子機器の見本市「Consumer Electronics Show(CES)」視察に参加したり、新しいワークスタイル&オフィスの試みに参加してみたり。お客様先などプロジェクトサイトに常駐することが多い中薗にとって、そうしたプロジェクト外の活動は社内ネットワーキングという側面もあるのだ。「年次も専門も違うコンサルタントとの会話は、自分の視野を広げてくれるインプットです。例えば仕事がうまくいかず悩んでいるときに少しグチを言ってみても『うん、うん』と聞いているだけの人は一人もいません。『じゃあこうしてみれば?』という提案が幾つも返ってくる。そのたびに自分にはまだまだやれる事、やるべき事があるのだと気づかされます。」

失敗から学び、新たなアプローチでチャレンジする「トライ&エラー」はシグマクシスのカルチャーであり、多くのコンサルタントの引き出しと可能性を増大させてきた。これを自身でも実感してきた中薗にとって、プロフェッショナル像は明確だ。「『まず決める、そしてやり切る。』あきらめずにやり切ることが何よりも大事だと思っています。これはシンプルですが、実は苦しいこと。でも、自分にできることは無限にあると信じ努力を続けることによって、新しい自分が作られる。そうやって成長しながら、自らが掲げたビジョン、ゴールを形にできる人がプロフェッショナルであり、目指すべき姿だと思っています」。

この4月で入社5年目を迎えた中薗。彼女の前にはまだまだ多くのハードルが現れるであろうが、果敢に取り組み超えていく力強さが漲っている。

INTERVIEW
06

学生の皆さんへのメッセージ

価値ある仕事や役割を担い続けるためには、キャリアについて考え行動し続ける必要があると思っています。新卒で就職した会社に定年までいられれば良い、という価値観を持つ人は減っていると思います。では40年後までのキャリアを全て描けているかというと、そうでもない。迷ったときに私が心がけているのは、「嫌だから」という理由で選択肢を狭めないことです。どんなに素敵な道でも、「嫌な理由」や「できない理由」はいくつもあります。ほんの少しでも好きなこと・得意なことを、ポジティブな理由で選ぶことで、どんな状況でも改善策が生まれ、向き合うことができると思うのです。シグマクシスという環境を選んでいただいた皆さんと、そんな風に新しい明るい社会を共に創って行けたらなと思います。

Profile

中薗 沙紀
P2シェルパ 
コンサルタント

京都大学経済学部経済経営学科卒。2015年にシグマクシス入社後は、P2シェルパに所属。プログラムマネジメントだけにとどまらず、顧客の業務に入り込み業務改革の構想策定、設計、実行までに携わるプロジェクトに参画し、経験を積んでいる。困難な課題にも粘り強く取り組む姿勢、高いコミュニケーション能力と行動力、知識欲が社内外から高い評価を得ている。趣味は旅行、スキューバダイビング。