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ホワイトペーパー

社員が協働・価値創造し組織力を上げるプロジェクト型ワークスタイルへの変革(3)執筆者:坂本 正樹(パートナー)
プロフィール詳細

坂本 正樹Masaki Sakamoto
パートナー
専門分野:製薬、消費財、経理財務業務改革、全社基幹システム再構築、プロジェクトマネジメント

外資系コンサルティングファームを経て現在に至る。製薬、消費財、食品、自動車等の業界に対し、経理財務業務のプロセス改革からシステム再構築までの一貫した改革推進、大規模ERP導入の構想立案から導入のプロジェクト・マネジメントを得意とする。

変革を推進するプログラム・マネジメント・オフィス(PMO)「7つの機能」

シグマクシスの考えるプログラム・マネジメント・オフィス (PMO)は、企業全体を創発的でゴール志向のプロジェクト型ワークスタイルに変革し、得られる効果を最大化することを目的として、以下に挙げる7つの機能で変革を推進する。

  1. 経営戦略にもとづきプロジェクトを立ち上げる
  2. プロジェクト・ポートフォリオを最適化する
  3. 変化をコントロールする
  4. 情報・ナレッジを最大化する
  5. 変革を実現する人財を育成する
  6. 複数プロジェクトを統合管理する
  7. 評価・フィードバックを行う

各機能の要諦・詳細はここでは割愛するが、PMOの主眼を、失敗を回避するための「管理」から、失敗を許容しつつ新たな価値を生み出す「価値創造」へ変えながら、7つの機能を実装していくことが重要である。

プロジェクト型ワークスタイルを有効化するための基盤整備

プロジェクト型ワークスタイルを実際に全社的に展開し有効化するためには、それを支えるプラットフォームが必須だ。以下に挙げる社内制度やITの活用などの基盤整備が重要成功要因となる。

  1. 社員のスキル評価の仕組みの見直し
  2. プロジェクトアサインメントプロセスの設計
  3. プロジェクト成果の評価制度の設計
  4. プロジェクト成果を共有する仕組みの設計、ナレッジマネジメントの強化
  5. オフィスのデジタル化、ペーパーレス化

プロジェクト型ワークスタイルを支える基盤

制度・プロセス整備
  • プロジェクトマネジメント方法論の標準化
  • 複数プロジェクトの統合管理機能の設置
  • メンバー任命、稼働管理の仕組みの確立
  • プロジェクト活動に関する評価制度の導入
人財・能力開発
  • 社員の能力の棚卸・可視化
  • プロジェクトマネジメント能力の育成
  • プロフェッショナルスキル習得の学習体系
  • ナレッジ蓄積・共有の強化
組織のあり方
  • 職能別組織による専門性向上と価値創造・課題テーマ別プロジェクト配置の融合
  • プロジェクトオーナーと組織長との役割・責任・権限の明確化
IT・インフラ 整備
  • 制度・プロセスを推進するワークフロー
  • プロジェクト活動状況の可視化
  • 人財の可視化
  • ナレッジの蓄積・共有

ワークスタイル変革は、経営戦略そのものである

以上、プロジェクト型ワークスタイル導入に関するエッセンスを述べたが、重要なことは、「ワークスタイル変革」が経営戦略そのものであり、企業活動のあらゆる局面、仕組みに影響するものであるという認識だ。基盤整備やマネジメントのプロセスは、「プロジェクトの集合体」という領域を越えて、全社の働き方に大きく影響するものである。統合的な設計と戦略的な導入はもちろんのこと、経営層のコミットメントと現場メンバーの変革への意欲が、ワークスタイル変革の成果を最大化させる最も重要な要素だと言えるのではないだろうか。