経営者のためのIFRS導入

IFRS導入の本質は連結経営への移行

日本ではIFRSの任意適用が2010年3月期から認められ、また2015年には強制適用される可能性があります。 一般に、IFRS導入の議論は、会計処理基準に関する日本基準との相違点に焦点が当てられ、制度対応の議論となっている傾向にあります。新たに導入される会計基準という点では、個々の基準への対応も当然重要ではありますが、IFRS導入の本質は、法人格単位よりも経済的実態を重視した企業グループという単位での適切な業績管理と報告であると捉えるべきと我々は考えております。原則主義であるIFRSは、常に「適切な業績管理と報告」という視点に立って、財務諸表を作成し、開示することを求めています。

IFRS導入により検討が必要なテーマ

IFRSがもたらす変化

  • IFRSの特徴
    • 連結先行
    • 会計処理基準の変更
    • グループ共通会計処理
    • マネジメントアプローチ

検討テーマ

  • 複数会計基準対応
  • 業務プロセス
  • 経理規程
  • 期ずれ
  • 経営管理
  • 体制と人財
  • 内部統制
  • 決算早期化
  • 情報システム

自社の連結経営のスタイルを確立することが急務

1990年代後半からの会計ビックバンにおける連結決算重視への変更の際、日本企業の多くは連結決算体制への移行は実現できましたが、連結経営体制への移行という点ではまだ発展途上です。IFRSの強制適用の議論により、連結経営への移行に期限が設けられることとなり、どのような連結経営を行っていくかという方針の検討が急務となりました。欧米企業に目を向けると、経済活動体である企業グループをあたかもひとつの企業であるような運営、管理を行うグループワンカンパニー型の企業が出現しています。このような企業の特徴は、強力な本社機能を持ち、法人格の枠を超えた業績管理と標準オペレーションが導入されている点です。一方、日本企業は、グループ企業が設立された過程や法人格を重視した分権的な経営という伝統があるため、必ずしも欧米企業が取った連結経営のスタイルが適切とは限りません。したがって、日本企業は、連結経営に関する自社の状況を踏まえ、目指すべきスタイルの検討を急ぐべきだと考えます。

  • 集中モデル(グループワンカンパニーモデル)
    • 大きな本社(本社に権限が集中)
    • 経営資源の集中管理
    • 経営資源の柔軟なアロケーション
    • 統一プロセスと例外の排除
    • 共通プラットフォーム
  • 分権モデル
    • 小さな本社(各個社に権限が分散)
    • 経営資源の個別管理
    • 経営資源の限定的なアロケーション
    • 各個社に即したプロセス
    • 個別プラットフォーム
  • 自社モデルを確立(連邦連結経営モデル)
    • 連結経営戦略上の位置づけや各個社設立の経緯、業種、規模などを考慮し、各個社のセグメンテーションを実施
    • 各個社のレベルに応じた統制と支援
    • 統制と支援の内容

IFRS導入アプローチ

シグマクシスでは、会計基準の変更に伴う会計処理方針とその影響分析のみならず、各社の現状を踏まえた上で、連結経営の姿を描き、その実現に向けたご支援をさせていただきます。

  • IFRS導入プログラム
    • 連結経営方針策定
    • 会計処理の変更
    • グループ経営管理の整備
    • 決算期統一と決算早期化
    • グループ経理体制の整備
    • システム整備
  • シグマクシスのIFRS導入支援サービスの特徴
    • バランスのとれたプロジェクトアプローチの提供
      会計基準の変更を発端とした多面的な影響範囲に対応するアプローチの提供
    • お客様とのOne Teamによる多面的なプロジェクト支援
      知見/解決策の提供だけではなく、お客様と同じ立場でプロジェクトワークを推進する支援スタイル
    • 社内外の能力を結集し、お客様の課題解決を実現
      複雑化した多方面に渡る課題に対し、品質・コストの観点から最適な解決を実現するため、社内外の能力を結集

アプローチ

    1. Phase1 準備・構想立案

      • 準備・構想立案
        • 実行体制整備
        • IFRSの理解
        • 連結経営方針策定(取り組みテーマ決定)
        • 全体ロードマップの作成
        • 分析フェーズの計画立案
    2. Phase2 分析

      • 会計処理
        • 自社への仮適用基準検討
        • グループ会社への適用方針検討
        • 勘定科目体系の定義
        • プロセス、内部統制への影響分析
      • 経営管理
        • マネジメントアプローチによる開示内容の定義
        • 現状とのギャップ分析
      • 決算期統一・決算早期化
        • 影響分析
        • 現状とのギャップ分析
      • グループ経理体制整備
        • 現状体制調査
        • 現体制の不備分析
      • システム整備
        • 現状システム調査
        • 各テーマを実現する上でのシステムへの影響分析
        • 新システム全体像
    3. Phase3 設計・導入

      • 会計処理
        • グループ経理規程の整備
        • プロセス設計
        • 内部統制(文書化、評価)再整備
      • 経営管理
        • セグメント情報作成のルール定義
        • システム化要件整理
      • 決算期統一・決算早期化
        • ギャップ対応案の作成
        • 対応策の実行
        • システム化要件整理
      • グループ経理体制整備
        • 組織設計・導入
        • 人財設計・導入
      • システム整備
        • システム化要件定義
        • 設計、開発、テスト
    4. Phase4 トライアル

      • トライアル
        • 特定事業年度の財務諸表をトライアルとして作成・検証
        • トライアル結果の評価と対応
    5. Phase5 本番

      • 本番
        • 定着化
        • 継続的改善の実施
  • プログラムマネジメント
    • 計画書作成・進捗管理、課題管理

この件に関するお問い合わせはこちらまで。(株式会社シグマクシス)